転職エージェント複数利用のメリットとその注意点【現役のコーディネーターが解説】

転職

こんにちは。くりすです。

人材派遣、紹介会社にて人材コーディネーター兼営業職として働いて7年目になります。

転職活動をするにあたり転職エージェントに登録したいが複数登録してもいいのかな?

複数登録することのメリットやデメリット、注意点などがあれば知りたい!

まさにこれから転職活動を始めようとしているあなたへ、転職エージェントへの複数登録へのメリット、デメリット、そして注意点を現役の人材コーディネーターである私くりすからいくつかご案内させて頂きます。

転職活動への第一歩として、良いスタートをきり、効率良くそして納得のいく仕事先が見つかるよう是非参考にしてみてください。

1.転職エージェントへの複数登録について

結論から言うと、複数登録をオススメします。

ただ、実際に利用していく転職エージェントは多ければ多いほど良いといった単純な話ではありません。

具体的には初めに3社以上は登録をし、その後担当コーディネーターとの相性であったり、求人紹介数やエージェント側のサービス内容などによって、2社または1社へと絞って見極めていくのが良いかと思います。

実際、私が対応する求職者の方々も転職エージェントは複数利用している方がほとんどで、そのこと自体は何の問題もありません。

どこの転職エージェントを利用してお仕事が決まったかよりも、本当に納得のいくお仕事が決まったかどうかの方が重要ですからね!

転職エージェントの複数登録から、1〜2社へ絞った方が良い理由については以下項目よりご覧ください。

2.転職エージェント複数登録のメリット

 2-1.各エージェント先にしかない求人もある

企業によっては、決まったエージェント会社のみとの契約を結び求人募集を出していたりします。

そのため、1つの転職エージェント会社では求人がないと言われた企業も、別の転職エージェント会社からは求人募集をしていることはよくあるのです。

なので、複数の転職エージェントに登録することによって、各エージェント先にしか依頼をしていない求人先の情報をもらうこともあり得ます。

1つの転職エージェント先からの提案求人で希望したいような企業が見つからなかった時、何とかそのある中から無理にでも応募先を決めたり、良い求人が入るまで時を待つ必要はありません。

2つめ、3つめの転職エージェント先であれば自分が希望したい企業の募集を持っている可能性もあるので迷わず情報収集をしましょう。

 2-2.各エージェント先によって強みが違う

各エージェント先によって保有する求人情報が異なるように、エージェント先によって、特定の業界や業種に強いところや外資系企業の求人が多いところ、女性の転職に強いところ、など様々な特徴があります。

そのため、1つのエージェント先にこだわって希望の求人を探し続けるよりも、自分のニーズにあったエージェント先を複数利用し、見比べる方が希望の求人先と出会える確率は高くなるでしょう。

効率良く求人探しをするためにも、自分の希望する仕事や、自分のこれまでの経歴や状況などを得意とするエージェント先に登録することがオススメです。

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 2-3.応募先の情報収集が出来る

複数のエージェント先で同じ求人募集が出ている場合、どんな企業なのか、内部事情や働きやすさなど色々な面での情報収集ができ安心感に繋がるかもしれません。

(反対に思わぬマイナス点を事前に知ることができてミスマッチを防ぐきっかけになることもあるでしょう。)

1つのエージェント先からでは知り得なかった情報を2つめのエージェント先から教えてもらえることもあるかと思います。

もし、すでにいくつか気になる企業が見つかっている場合、複数のエージェント先へその企業の情報を聞いてみることで、その企業との繋がりが強い転職エージェント会社があればよりリアルで具体的な情報を聞くことが出来る場合もあります。

ミスマッチを防ぐためにも可能な限り、アピールポイントだけではなく、マイナス点も知って納得した上で応募できると良いですね。

 2-4.担当コーディネーターとの相性がある

人間同士なので、どんなに優秀で仕事が早い担当コーディネーターであっても相性が合わない場合もあり得るでしょう。

その場合、その転職エージェント会社内で、担当コーディネーターの変更をしてもらうこともできるかとは思いますが、転職エージェント先によっては社風であったり、会社の方向性などの面から進め方は同じである場合もあります。

具体的には、とにかく求職者ファーストで全ての判断や決断を求職者の意思やタイミングに求める方向が強いエージェントもあれば、エージェント側が主導となって、引っ張っていく姿勢が強いエージェントもあります。

どちらが良くてどちらが悪いということではありません。

自分の性格や転職探しの状況に応じて、やりやすいエージェントと出会えるといいですよね。

3.転職エージェント複数登録のデメリット

 3-1.やり取りに時間を要する

単純に、複数の転職エージェントを利用するということは、登録をするための手続きから求人を案内してもらうまでのヒアリング、求人提案をしてもらってからの求人閲覧と選別、応募の際の手続き、、等それぞれに2倍、3倍もの時間が必要となります。

限られた時間の中で転職活動をしなければいけない方の場合、提案された沢山の求人を見て返事をしたり、同じようなやり取りを何人もの担当コーディネーターとしなければならず、手間であり負担に感じることもあるでしょう。

また沢山の求人を見ることで選択肢が広がる一方、自分の希望条件や転職活動の目的を見失ってしまったり混乱してしまう可能性もあります。

あまりに多くのエージェント会社へ登録をしすぎて、自分自身で管理ができなくなり、大事な求人ややり取りを見落としてしまわないよう注意が必要です。

 3-2.方向性が分からなくなる可能性も

転職エージェントを複数登録することで、色々な強みをもったエージェント、また色々な立場のコーディネーターよりアドバイスを受けられることがメリットでもあり、デメリットにもなる場合があります。

転職エージェントのコーディネーターもプロとして仕事をしているため、企業のアピールポイントはもちろん、デメリットでさえ上手に、そして巧みに伝えてお勧めすることもあるでしょう。

その際、しっかりと自分の軸や今回の転職活動における譲れないポイントなどを持っておかないと流されてしまう方もいるかもしれません。

4.転職エージェント複数登録時の注意点

 4-1.エージェント先には進捗状況の報告を

まず、私自身が転職エージェント側の人間としてお願いしたいのが、この転職活動における進捗状況の報告です。

本ブログでもお伝えしているように転職サイトを複数利用すること自体は全く問題はありません。

なのでその点に引け目や申し訳なさを感じる必要はなく、隠さないで状況を教えて欲しいのです(笑)

その理由としては、面接の日程調整などでダブルブッキングしてしまうことを避けるのはもちろん、そもそも他のエージェント会社からすでに案内されている求人先の案内や応募を避けたり、企業側から併願状況などを聞かれて志望動度を測られたりした時の返答として把握する必要があります。

これは登録中の複数のエージェント先状況に限らず、自己応募の場合でも同様です。

効率良く、良い求人先と巡り逢って、納得のいく転職活動ができるよう、希望条件の追加や変更、転職スケジュールの変更等があった際にはその都度報告をするようにしましょう。

 4-2.面接日の管理は慎重に

転職エージェントを1社のみで絞って面接調整をしている場合は、面接先がたとえ複数あったとしても、その担当コーディネーターへお任せしてしまえば、ダブルブッキングしてしまうことはないので安心です。

まるで自分のマネージャーさんのようですよね。

ですが2か所以上の転職エージェントから面接調整を行う場合には、それぞれの面接日程を基本自分自身でしっかりと把握、そしてかぶることがないように調整をしなければならなくなってくるのでスケジュール管理が重要になります。

そのため、上記4-1でもお伝えしたように、面接調整中または面接日が決まった際には、他の面接先とかぶることがないよう転職エージェントにも伝える必要が出てくるため手間がかかるでしょう。

特に1日のうちに2社以上の面接が入る際には移動時間なども考え余裕のあるスケジュールを組むよう、コーディネーターへ実際の面接時間などを確認し、調整が必要です。

 4-3.信頼出来るエージェント先を見極める

各エージェント先、または担当のコーディネーターによっては、良くも悪くも押しが強かったり、誘導するのが上手な人もいるでしょう。

そんな時、押しに弱い人、流されやすい人、まだ転職に関して自分で方向性が決められていない人などは特に注意が必要です。

複数のエージェントを利用することによって、沢山の情報収集ができるようになるということは、その分自分にとって本当に必要な情報は何なのか、またその情報は確かなものなのか見極める必要も出てきます。

本当に自分の転職活動について親身になって考えてくれて、応援してくれるコーディネーターとのやり取りに力を注げると良いですね。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

複数のエージェント利用について、メリットデメリットがお分かり頂けたでしょうか。

転職エージェントの利用自体にはお金がかからず無料でできるので、まずは気軽に複数登録し、その中から自分にあったエージェント先、コーディネーターへと絞っていくのが良いかと思います。

もし、登録はしたものの、色々な理由があって案内は不要という結果になった際も、引け目や申し訳なさは感じずに、案内不要の旨をエージェント先に伝えてもらって大丈夫です。

転職エージェントを賢く利用し、納得のいく転職先を探してくださいね。

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