派遣という働き方のデメリットとその解決策【現役の人材コーディネーターがお伝え】

転職

こんにちは。くりすです。

人材派遣、紹介会社にて人材コーディネーター兼営業職として働いて7年目になります。

転職をするにあたり”派遣“という働き方を検討してる方もいるかと思いますが、実際のところ派遣についてよく分からない・・というご相談を多く受けます。

派遣と正社員との待遇で何が違うのか正直よく分かっていない。。

派遣という働き方のデメリットを知っておきたい!

そんな方のために、派遣という働き方のデメリットと、そのデメリットの解決策をご紹介させていただきます。

安心して派遣勤務ができるよう、事前にデメリットも理解し納得した上で転職活動を行って頂けたら、と思います。

ぜひ参考にされてみてください!

1.  派遣のデメリット

 1-1.有期雇用

派遣のメリットでもあり、デメリットでもあるのが雇用期間に限りがあるということ。

派遣の場合、どんなに働きやすく条件の良い職場環境であっても、最長3年迄しか派遣としての勤務はできません。

また、一つの同じ職場で3年間勤務を更新し続けられれば良いですが、契約更新を希望したとしてもその時の人員状況や経営状況などによっては、更新ができない可能性も十分あり得るのです。

そこが、世間の印象として、派遣という働き方が不安定だと思われてしまう理由の一つでもあるかと思います。

 1-2.契約条件によっては社会保険の加入ができない

社会保険の加入には以下の条件が必要になります。

・1週間の所定労働時間が正社員の4分の3以上(一般的に週30時間以上)であること

・契約期間が2カ月を超える場合

ですが、2016年10月から適用の範囲が拡大したことで以下の条件を満たすことができれば加入対象となるよう緩和されました。

・1週間の所定労働時間が20時間以上

・1年以上の雇用が見込まれる

・月額の賃金が88,000円以上

・会社の従業員数が501人以上

※ 更には平成29年4月から今現在、従業員の数が500人以下の会社であっても、労使で合意がなされていれば適用範囲となるよう緩和されています。

ここで一つポイントとなるのが雇用期間。

派遣の場合は元々有期雇用となるため、初回の契約期間が重要になってきます。

仮に、もし常勤同様1日実働8時間で週5日の勤務が確定したとしても、雇用期間が2ヶ月契約となると、この初めの2ヶ月は社会保険に加入できなくなってしまいます。

(その場合、もしその後に同条件で延長をした場合は3ヶ月目からの加入手続きとする派遣会社が多いです。)

もしあなたが社会保険の加入が一つの条件である場合、初回の契約は最低でも3ヶ月以上で結ぶ必要が出てきます。

 1-3.戦力を求められる

派遣という募集形態の性質上、人手が足りていない状況下となるため、手厚い指導がある環境は望めないと思っていた方が良いでしょう。

そのため、即戦力となって臨機応変に自分で考えて動ける人でないと、選んだ職場によっては苦労することもあり得ます。

かなりの人手不足状態にある派遣先の場合、そこで働く職員の方々からの期待値も高く求められることが多かったりとプレッシャーを感じることもあるかもしれません。

 1-4.賞与や退職金がない

正社員雇用でのメリットとなるのが、この賞与や退職金の支給という点である反面、派遣のデメリットといえるのがこれらの支給は基本的に対象外となる点だと言えるでしょう。

一般的に正社員の場合でも賞与を貰えるようになるのに半年〜1年程の勤務期間は必要ですし、退職金を貰えるようになるのにも在籍2年〜3年以上としているところが多いです。

そのため、元々期限付きでの勤務となる派遣について対象外となるのはやむを得ません。

さらに、交通費についても支給がなく自腹となることも多いので注意が必要です。

2. デメリットの解決策

 2-1. 有期雇用

派遣の場合、”雇用期間は最長でも3年”という点については法律で定められていることになるのでどうしようもありませんが、いかに長く更新ができるかについては、実際の勤務態度も判断の一つとなるため、当たり前ですがしっかりと従事することが大切となってきます

また派遣の中にも、紹介予定派遣といわれる入職を前提としたお試し勤務のような働き方もあります。

この紹介予定派遣は、最長で6ヶ月、まずは派遣として有期雇用で実際に勤務をしてみて、双方問題がなければ、その後直接雇用での無期雇用へと切り替えをする制度です。

実際に働いてみて、その職場の雰囲気や人間関係などを見た上で、正式に直接雇用への切り替えを希望するかどうかの判断ができるので、ミスマッチも防げますし、失敗しない転職活動の方法の一つとも言えるでしょう。

◆派遣に登録するなら下記がオススメ◆

登録無料で大手に強い>>>

マイナビスタッフ

 2-2. 契約条件によっては社会保険の加入ができない

もし社会保険の加入が絶対条件であるなら、週30時間以上の勤務で、期間は最低でも3ヶ月以上の契約を結ぶようにしましょう。

転職エージェントの担当コーディネーターへ、社会保険加入が条件の旨事前にしっかりと伝えておけば、まず問題はないかと思います。

そしてやむ終えず週30時間に満たない場合であっても、週20時間以上で1年以上の雇用が見込める状態であれば、派遣会社によっては社会保険の加入対象となる場合もあるので相談してみても良いかと思います。

 2-3. 戦力を求められる

まず前提として、派遣勤務の場合、人手不足の状況下での募集であるという点を理解した上で勤務を始めるようにしましょう。

そういう状況であるからこそ、時給も高く設定されているのです。

とはいえ、初日からオリエンテーションや自己紹介、物品の場所や仕事の流れ等何も教えてもらえず放置、、なんてことは基本的に少ないと思うのでそこまで不安に思わなくても大丈夫です。

一番安心なのは、応募先を決める段階で派遣会社から事前に企業の内部事情などの情報を聞けると良いですよね。

特に、これまでに派遣での受け入れ実績が多い企業や、今現在または直近で派遣勤務をしていた方がいる企業であれば、情報量も多いかと思います。

可能な範囲で担当コーディネーターさんへ確認をしておきましょう。

◆派遣に登録するなら下記がオススメ◆

登録無料で大手に強い>>>

マイナビスタッフ

 2-4. 賞与や退職金がない

派遣先に賞与や退職金の支給を求めるのはほぼ難しいことではありますが、その代わりとして時給が高額な派遣先を選ぶことならできるかと思います。

少しアクセスの悪い場所だったり、即日からの勤務が可能な方を募集している求人先の場合、通常よりも少しだけ金額が高く設定されていることもあります。

また、派遣会社にもよりますが、派遣であっても長く勤務を続けた場合は昇給の対象になることもあります。

今のこのご時世、正社員であっても賞与の減額やカットがあったり、貰えないことだってあり得る状況のため、派遣だからこそのデメリットではなく、正社員であっても気を付けなくてはいけない点かもしれませんね。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。

派遣のデメリット、メリットがあるのと同じように、正社員であってもデメリット、メリットは存在します。

派遣のデメリットを知った上でも、正社員という縛られた働き方ではなく、派遣という自由な働き方に魅力を感じる方だってもちろんいるでしょう。

どちらの働き方の方が優れているまたは劣っている、なんてことはないので、自分の環境や意思と合っている働き方を選択してもらえたら良いなと感じています。

働き方にお迷い中の方は転職エージェントのコーディネーターに相談しながら、無理なく満足して働けるような就業形態を探してみてくださいね。



コメント

タイトルとURLをコピーしました